2015年02月22日

久々の更新〜保護猫輪くんのこと〜

かなりご無沙汰しております。 なんと9ヶ月近くもブログを放置してしまいました。これまで読んでくださっていた方々申し訳ありませんでした。今日は2.22、猫の日ですね!ということでブログ再開記念日ということで 書くことにしました。

ここ数ヶ月は仕事も動物関係もやること盛りだくさんで、いっぱいいっぱいでした。Facebookを始めたので(オープンな使い方はしていません)、投稿の簡便さから日々のことはそっちにアップしたりしてたのですが、つながりのある方でFacebookをやってない方にもちゃんと近況報告しないと、と思って、ブログも書くことにしました。

いろんな案件についてもちゃんとご報告したいことも山盛りなのですが、再開しよう、と思ったもう1つの理由が、今回の記事の内容です。何回かに分けて書こうかと思いましたが、一度に書いてしまいます。長文になりますので、お暇な時に読んでいただけたら嬉しいです。


今我が家には飼い猫・保護猫合わせて11匹のニャンが生活しています。そのうちの1匹が、昨年夏、お盆明けに職場で保護された子猫です。

とある日の夜、職場の人から電話があり、こんな時間にこの人から電話というのは猫だろう、と思ったら、案の定そうでした。敷地内に月齢が小さなガリガリの子猫がヨロヨロと歩いていたそうです。

とりあえず、職場には春にTNRをした際に置きっぱなしになっていたケージがあったので、そこに入れて食餌を与えるように指示しました。 

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翌日出勤して猫の様子を見てみると、歯の状態から生後1ヶ月半弱、という感じでした。体重はわずか290g。目がグチャグチャでガリガリで、声もかすれてひどい状態でした。

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子猫を保護した人と話をし、近くの病院に行って診てもらい、職場の数人で交代で世話することになりました。みんで交代でお世話をしていたので、「輪番」から「輪くん」と名付けました。

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私としては、私があまり前に出ないようにし、保護した人達に責任を持ってもらおうと思っていました。が、輪くんはその後も時々調子を悪くしていたので、夜無人のところに置きっぱなしにするのは心配だったので、結局私が夜は連れて帰るようになりました。朝一緒に行って昼間は職場、一緒に帰ってきて夜は我が家、という生活でした。

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保護当初の状態からはすっかり回復し、眼もパッチリ、声もカワイイ声が出るようになり、メチャかわいいニャンコになりました。人懐っこく、活発で物怖じしない、カミカミ王子の輪くん。里親会に参加するようになり、興味を持ってくださる方は何人もいましたが、なかなかお声がかからない状態が続いていました。

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他のうちの子達はなかなか里親が決まらない状態だから、輪くんはなんとか早く里子に出さなきゃ!と思っていたのですが、その後も体調を崩すことが度々あり、入院することもありました。

そんな治療の際、そろそろ猫エイズ(FIV)&猫白血病(FeLV)チェックもしないとと思って検査したところ、恐れていたことが判明しました。

輪くんはFeLVキャリアでした。

保護していたらいつかこういう子に出会ってしまうであろうことは覚悟はしていましたが、いざそのような検査結果を目の当りにすると、やはりショックでした。猫エイズのほうがまだましだよね、と思うくらい、白血病は厄介なウィルスであることは良く分かっていたので、病院から帰ってきてから自分の食欲もなくなってしまいました。こんなにやんちゃで甘えん坊でかわいいのに、里親探しも難しくなってしまったし、他にたくさん猫のいる我が家では一生隔離生活をしなければならないということになってしまうので、なにより輪くんが可哀想でなりませんでした。

日頃「輪くんは早く里親決めてね!」と言っていた旦那さんになんと説明しようと思いながらも、その夜報告したところ、旦那さんはショックを受けながらも、意外と冷静で「うちで見るしかないね」と。隔離部屋は階段を上がった2階のホール。そこにいる輪くんに「これからここが輪くんのおうちだよ」と話しかけていました。 

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保護した当時の月齢や、その後体調を崩すたびにしょっちゅうインターフェロン投与もしていたことからも、これから陰転する可能性は低いとは思いましたが、インターフェロン治療を開始しました。朝病院に行ってから遅め出勤し、その分残業するという日々。陰転の可能性にかけ、仮に無理だとしてもできるだけ免疫力を高め発症を遅らせられれば、と思っていました。

いつも一緒に出勤していたのでドライブ大好きな輪くん。輪くんの隔離部屋には直接的な窓がないので通院時の車の中が日光浴の場です。

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里親も難しいとは思いましたが、理解ある里親さんがうちより良い環境で迎えてくださるなら、輪くんにとってはうちで隔離生活を続けるより幸せだと思い、里親会には出さずに里親探しは続けていました。 

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そして、今年の正月早々また輪くんは体調を崩しました。

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もともと鼻も眼も喉もひどい状態だった輪くんですが、時々それがぶり返してしまうことがあり、今回も自力で食べられない状態に陥ったので、強制給餌の日々が始まりました。

が、今回は今までとは異なり、呼吸もおかしくなってきたので、診ていただいたところ、胸水がたまっているという診断でした。 

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原因として考えられるのは、白血病からくるリンパ腫かもしれないということで、その場合抗ガン治療を開始するということになりました。治療費も高額になることから、旦那さんに相談したところ「治療してあげて」という返事でした。家族の理解がとてもありがたかったです。

リンパ腫かどうか、はっきりした結果を得るために、遺伝子検査に出しましたが、もう一つの可能性として、猫伝染性腹膜炎(FIP)がありました。

FeLVなうえにFIPなんてことになったらどうしよう…と、検査結果が出るまで不安な毎日でした。

数日後に出された検査結果は、遺伝子検査でリンパ球腫瘍性増殖は認められず、リンパ腫ではないことが分かりました。が、残念なことに、胸水からコロナウィルスが検出されました。

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FIPの診断にはよくコロナ抗体検査が行われますが、抗体価はFIP発症とあまり相関がなく、確定診断には向かないと言われています。今回行ったのは抗体検査ではなく、遺伝子検査で胸水のコロナウィルスの有無を検出するものです(ただの腸コロナの場合は検出されない)。胸水にコロナウィルスが存在した、ということは、輪くんはFIPということになります。

白血病というだけでもつらいのに、さらにFIP…。ダブルパンチでした。白血病もFIP発症の引き金になるようなので、白血病がなければ発症はなかったかもしれません。しかも輪くんの場合FIPの中でもさらにたちの悪いウェットタイプです。そして腹水ではなく胸水が溜まるという厄介なもの。腹水ならまだおなかに水が溜まるだけですが、胸水は溜まると呼吸が苦しくなりますので、見てても本当につらいです。 

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FIPは子猫は特に発症したら致死率100%、根本的な治療方法はなく対症療法しかない。そして発症後あっという間に亡くなることもあります。文献などを見ていると、気持ちが沈んでしまう内容ばかりです。FIP症例を調査したとある文献ではウェットタイプの子の1年後の生存率はゼロというデータを見て、頭では理解したつもりでもやはり必ず近いうちに訪れる輪くんの運命を思うと辛くなりました。白血病だけのほうがまだ長く生きられたかもしれません...。

年末には元気いっぱい駆け回って、年賀状のモデルになってもらった輪くん。カミカミ王子で暴れまわっていたのがウソのようです。

輪くんらしいショット。年賀状には不採用(笑)

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少し前までは、自力でドライを食べたり、ウェットを食べたりもしていました。「これなら食べる!」と思って大量に買っても今度は口をつけなくなる、という事の繰り返し。でも今はそれすらもなく、全く自力で食べられず、毎日強制給仕です。ちょっとやるとすぐ息が荒くなるので、少しずつ休み休み。2.6sあった体重も今は2sになってしまいました。 

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少しでも輪くんが楽になるように、酸素濃縮器を買って簡易酸素室を作りました。

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ネットの情報を参考に使ってなかったフード付きトイレを利用しています。酸素室内は35%前後の酸素濃度を保てています。濃縮器は音が大きいので、ニャンから離れた場所に置いています。

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もしリンパ腫だったら抗ガン治療でお金がかかったはずなので、それがなくなった分そのお金で酸素濃縮器を買おう!と思い、西那須野いぬねこ里親会のとみたさんのところにあるもう少し大型のものも考えたのですが、とみたさん経由で安く買ったとしても両手と片足でもまだ足りないくらいの金額のようなので、悩んだ末これを選びました。 これだとその半分以下の金額です。

小型なので持ち運びもでき、もとは人間用なので猫に使わなくても自分も使えます。猫のサイズなら酸素室内もちゃんと目的の濃度になります。ただしコンプレッサーに負担がかかるため2時間しか連続運転できないのが難点です。同じ製品がOEMで何社か出しているようですが、私が買ったのは国内のメーカーが日本仕様に部品を交換し、保証がしっかりしていることから、これを選びました。

買おうと思ったら、他社品は在庫があるものの、買いたいメーカーのものはどこも在庫切れ。すぐ使いたいのに困りました。なので、直接販売元に問い合わせをしてみたところ、通常だと入荷までしばらくかかってしまうけれど、購入者が初期動作不良等あった時のためにストックしているものが1台あるので、特別にそれを送ってくれるとのことでした。すぐに手配してくださり、翌日には届きました。いい会社です!

さっそく使ってみたところ、やはり輪くんもその中が気もちいいようで、自主的に中に入ります。小型とはいえ決して安い買い物とは言えませんでしたが、毎日大活躍しています。買ってよかったです。 

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輪くんは徐々に病状は悪くなっています。回復してまたもとのやんちゃな輪くんに戻ってほしいけれど、もう無理かもしれません。輪くんはまだ生後7ヶ月。本来なら元気に遊びまくっている年頃です。FIP、本当に憎い病気です。でも輪くんの命が尽きるその時まで、少しでも穏やかに過ごしてほしいです。

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輪くんに関わった人達のためにも輪くんのことは書き残しておこうと以前から思っていたのですが、日々余裕がなく今日まで来てしまいました。他にも沢山報告はあるのですが、しばらくは輪くんネタになると思いますがお付き合いいただけたらと思います。

※マメな管理ができないと思うので、大変申し訳ありませんがコメント欄はしばらく閉じさせていただきます。
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posted by Chirota at 22:54| 栃木 ☁| | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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